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獨坐釣舟歌月明 Hanging scroll with a Chinese poem of the Tang Dynasty

北大路 魯山人/ KITAOJI ROSANJIN
  • 獨坐釣舟歌月明
「獨坐釣舟歌月明」は、唐の時代の劉滄の詩「下第后怀旧居」の一部からとった詩だと思われる。


下第後懷舊居

幾到青門未立名 芳時多負故鄉情
雨餘秦苑綠蕪合 春盡灞原白髮生
每見山泉長屬意 終期身事在歸耕
蘋花覆水曲谿暮 獨坐釣舟歌月明


【訳】

夏地后のノスタルジックな邸宅

青門までまだ名前が確立されておらず、若い頃、故郷の感覚を失うことがよくありました。
雨が降った後、秦の庭園は緑が生い茂り、春は去り、平原は真っ白になります。
山の湧き水を見るたびにいつも気になってしまい、結局仕事に戻ってしまいます。
蛇行する川の水面をリンゴの花が覆い、夕暮れ時、私は漁船に一人座って明るい月を眺めながら歌います。



様々な花が咲く五月の満月を、「フラワームーン」と呼ぶのだそう。
林檎の花は4月下旬から5月上旬に咲くという。
花が終わり、散りかける頃に、満月になる。

複雑な幼少期を過ごした魯山人先生は、この詩にご自身を重ね合わせ、散りゆく林檎の花と月をご覧になって、筆をとられたのかもしれない。
お問合せ番号 No.KR-44
*軸装
共箱 with box signed by the artist
31.8 / 54.4cm
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