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種子島酒觴 Sake cup, Tanegashima

小山 冨士夫/ FUJIO KOYAMA
  • 種子島酒觴
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昭和47年11月に岐阜県土岐市に花の木窯を築く。

その窯を設計し建設を中里隆先生が手伝われたそうだ。
同年5月15日付の手紙に同封された窯の設計図は、地上の貯水タンクから、窯床に一定間隔で穴が設けた水道パイプを通し、水が供給できる構造となった不思議な造りとなっていた。

これは、古山子先生が中里先生の46年秋の窯焚き時にも再訪し、その際、姫路での個展のための写真取材に応じる予定だったのだが台風の襲来で鹿児島からのフェリーがストップしてしまった。その反面、順調に進む窯焚きの焼上がりを遅らせるため中里先生が水の入ったビニール袋を、焚き口からいくつも放り込んだことで、これが功を奏し、還元作用による不思議な窯変が生じた。
その際の体験を生かした工夫である。 古山子先生はこのアイディアを大変気に入り、会う人ごとに「世界に二つとない窯」と自慢していたそう。

本作品も粒子が細かい土の中に大きな砂粒を感じる面白い土感。
お問合せ番号 No.FK-59
8.8 / H3.6cm
共箱(with box signed by the artist)
¥220,000(税込/including tax)

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