志野茶碗 銘「松嶋」 Tea bowl, Shino, "Matsushima"
荒川 豊藏/ TOYOZO ARAKAWA
岐阜県可児市の久々利村大萱牟田洞には荒川豊藏先生が嘗て使っていた半地上式単室の穴窯が残されている。その場所には資料館が建てられ収集した古美術品や自作の作品が展示されている。そこにこの茶碗に描かれている帆船や松の絵が配された向付が収蔵されている。本作品は貴重な荒川志野の初期作であり、この時代の作品は桃山志野に紛れてしまうような作風が特徴である。百草土を用いて見込は平らで大きな鏡落ちがある。口縁には所々に緋色をねらった鉄分の多い付着物がある。裏千家十四代家元の淡々斎により「松嶋」という銘が付けられている。
共箱 淡々斎銘 / with box signed by the artist,
named by Tantan-sai (the 14th head of Ura-senke school)
12.8 / H7.2cm
売約済 / Sold
named by Tantan-sai (the 14th head of Ura-senke school)
12.8 / H7.2cm
売約済 / Sold