黒釉錆絵角盛皿 Dish, Black glaze with iron painting
濱田 庄司/ HAMADA SHOJI
濱田先生が流し掛けの実演をした時の逸話が残されている。
呼吸を整え終えると柄杓に半分ほど釉薬を汲み、それを(素焼きした)陶器に掛け流し、一気に模様を描いた。
筆による絵付けと違って速い。
観客の一人が「15 秒しかかかっていない。速すぎる。そんなんで満足できる作品ができるのか」と訊いた。
「この皿を作るのには60年と15秒もかかっているのです」と先生はお応えになった。
60年の知識と経験、弛まぬ努力によって体に叩き込まれた技がわずか15秒の絵付けを揺るぎないものにする。瞬時の釉掛けに、陶芸人生の全てが入っている、と言わんとされました。
一瞬の手の感覚のみを頼りにした作為のない濱田先生の作品に、今なお多くの人が惹かれるのも納得の作品である。
呼吸を整え終えると柄杓に半分ほど釉薬を汲み、それを(素焼きした)陶器に掛け流し、一気に模様を描いた。
筆による絵付けと違って速い。
観客の一人が「15 秒しかかかっていない。速すぎる。そんなんで満足できる作品ができるのか」と訊いた。
「この皿を作るのには60年と15秒もかかっているのです」と先生はお応えになった。
60年の知識と経験、弛まぬ努力によって体に叩き込まれた技がわずか15秒の絵付けを揺るぎないものにする。瞬時の釉掛けに、陶芸人生の全てが入っている、と言わんとされました。
一瞬の手の感覚のみを頼りにした作為のない濱田先生の作品に、今なお多くの人が惹かれるのも納得の作品である。
お問合せ番号 No.HS-31
29.6 / H6.5cm
共箱 / With a box signed by the artist
¥440,000(税込/including tax)
29.6 / H6.5cm
共箱 / With a box signed by the artist
¥440,000(税込/including tax)