黄地紅彩龍文角皿 Sqaure plate with dragon design, yellow glaze under red enamel
加藤 土師萌/ HAJIME KATO
器全体に黄色の釉薬を施し、紅色を重ね龍文を描いた作品。この黄地紅彩という上絵付の技術は中国明時代・嘉靖年間の景徳鎮窯を起源とし、再現が非常に難しいとされる技法であった。土師萌先生は長年の研究から、赤の彩色の焼き付けよりも高温で黄釉を焼き、赤で文様を描いた後、黄釉での焼成より低い温度で焼き付けることでこの再現を実現し、「助成の措置をすべき無形文化財」に昭和27年選定された。描かれた龍は5本の爪を有し、その爪の数は権威を表す最高位である皇帝を象徴する。下部に描かれるのは荒々しい海と岩肌。空高く飛ぶ堂々とした龍の周りには霊芝雲が見られる。高台には「大明嘉靖年製」を模して「土師萌製」。また箱書から先の龍文壷を踏まえ角皿に応用したもので、昭和28年(1953)初夏に作られたことが分かる。
お問合せ番号 No.HK-14
共箱(With wood box titled, signed and sealed by artist.)
19.2 / H3.5cm
¥3,300,000(税込/including tax)
共箱(With wood box titled, signed and sealed by artist.)
19.2 / H3.5cm
¥3,300,000(税込/including tax)