柿天目瓶 vase
小山 冨士夫/ FUJIO KOYAMA
柿天目は、もともと北宋の焼き物で、特色としては、器全体に均一に発色した落ち着いたマットな柿色であります。組成はそれほど複雑なものではなく、精製された酸化鉄である紅柄を調合した釉薬ですが、焼成の温度が得にくいため中々本歌の柿釉を写しきれず、京都の陶芸家の憧れでありました。
唐・宗の焼き物の研究として、道を大成した小山冨士夫先生のこの柿天目瓶は、フォルムはシンプルながらも、轆轤を弾いたばかりのような勢いや迷いのなさが見てとれて、口に至るまでお人柄である素朴なおおらかさが滲み出ています。とろりとしたマットな釉調は光を吸収しながらも反射する美しさがあり、経験を重ねた人物のような安心感を醸しだしています。
唐・宗の焼き物の研究として、道を大成した小山冨士夫先生のこの柿天目瓶は、フォルムはシンプルながらも、轆轤を弾いたばかりのような勢いや迷いのなさが見てとれて、口に至るまでお人柄である素朴なおおらかさが滲み出ています。とろりとしたマットな釉調は光を吸収しながらも反射する美しさがあり、経験を重ねた人物のような安心感を醸しだしています。
共箱 / with box signed by artist
15.1/15.3/H18.6 ㎝
売約済(sold)
15.1/15.3/H18.6 ㎝
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