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ひげ徳利 Tokkuri

川喜田 半泥子/ HANDEISHI KAWAKITA
  • ひげ徳利
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どっしりと構えた迫力ある徳利の胸の部分には、今にも立派な髭を動かして話し始めそうな人物の顔が張り付いている。

髭徳利とは18世紀~19世紀にかけてドイツを中心に作られた葡萄酒やビールなどを入れる器として多く使われていたもの。
各地で愛され続けた髭徳利には様々なものがあり、その当時の町の活気ある声が聞こえてくるようで興趣が尽きない。

その想像を超えた魅力溢れる姿に胸を打たれ、半泥子先生も自ら手掛けたくなったのだろうか。

たっぷりと厚みのある口造り。
堂々とした丸みのある胴。
豪快な動きの持ち手。
裾の土見せも部分には土を指で拭い取ったような址。

下部には「By Handyshi 1948」と力強い刻銘。
「Handeishi」ではなく「Handyshi」= Handy(使いやすい)となっているのもまた面白い。

口縁には海鼠釉による複雑な表情が加えられ、底部には美しい糸切りの跡が残る魅力あふれる作品となっている。

「廣永窯之 半泥子戯れて作」の箱書き。
その戯れるの言葉に、大変に愉しんで造られたことが伺える。
共箱(With wood box titled, signed and sealed by artist.)
売約済 / Sold
16.0/15.5/高18.3cm

川喜田 半泥子 作品一覧