一九七三壷 1973 Vessel
加守田 章二/ SHOJI KAMODA
前年までの色彩豊かな彩色を封印し、力強い造形と渋い文様で1973年に日本橋髙島屋にて発表された作品である。一見して宙に浮いているかのようなこの壷は接地面が平面でなく緩やかな楕円状になっている。口部は大きく長方形に開けられ「気」を放っているかのようである。師であった富本憲吉先生の「模様から模様をつくらず」の言葉の教示の通りどこにも存在しない模様を生み出した。大中小の丸文も配されていて模様そのものに生命が宿っているかのように見える。底部に「一九章七三」と彫銘がある。
23.8 / 14.3 / H30.1cm
共箱(With wood box titled, signed and sealed by artist.)
売約済(SOLD)
『加守田章二全仕事』講談社(2005年)所載作品
共箱(With wood box titled, signed and sealed by artist.)
売約済(SOLD)
『加守田章二全仕事』講談社(2005年)所載作品