伊賀一輪 vase
小山 冨士夫/ FUJIO KOYAMA
この「伊賀一輪」は、箱書きにあるように1964年に北鎌倉の平野敏子窯にて作られた。小山先生が役職を退官後、再び作陶を始めた年である。焼締による自然釉で表面に長石の粒が表れている。他の作品にも見られるように素早い轆轤さばきによるスピード感が首や口作りに見られ、のびやかでおおらかな雰囲気を携えどっしりとした無言の語りを感じる。小山先生について書かれた文章に頻繁に出てくる、豪快で人間味豊かな人柄を彷彿させ惹きつけられる。
高台裏に「古山子」のサイン
箱書「1964年 北鎌倉平野窯にて作之 古山子」
高台裏に「古山子」のサイン
箱書「1964年 北鎌倉平野窯にて作之 古山子」
共箱(With wood box titled, signed and sealed by artist.)
売約済み / Sold
9.4/H12.7cm
売約済み / Sold
9.4/H12.7cm