唐津風茶盌 Tea bowl, Karatsu style
加藤 唐九郎/ TOKURO KATO
戦局が激しくなる中、昭和18年、西加茂郡猿投村の越戸平戸橋(現豊田市)へ疎開のような形で唐九郎先生は窯を移る。古志戸窯である。志野や織部の作品も作っているが、平戸橋に唐津に適した土を見つけたことから唐津で良い作品を残している。本作も古志戸窯時代の唐津茶碗である。胴には全面を走るように削り跡を残し、その跡をなぞる様に鉄絵を横、縦と一気呵成に施している。二重高台と高台脇の削りが見所で、躍動的な削りはまるで大地がうねるように力強く、見込みもそのうねりが大きな渦となったかのようである。
14.0 / 13.4 / H8.8cm
共箱 / with box signed by the artist
売約済 / Sold
昭和癸未仲秋・越戸窯試作
共箱 / with box signed by the artist
売約済 / Sold
昭和癸未仲秋・越戸窯試作