志野徳利 Tokkuri
荒川 豊藏/ TOYOZO ARAKAWA
豊かな膨らみの徳利は、鬼板(鉄釉)を刷毛で塗ったその上から志野の長石釉を施した鼠志野となっている。
底部周りの釉の掛りが薄い部分は、艶の無い少し枯れたような味わい深い風合い。
たっぷりと釉の掛かる上部は、しっとりとした潤いを帯びた艶のある志野釉となる。
その姿は控えめでそれでいて力強く優しい、美しく年老いた母親像のようにも見える。
桃山の志野の再現を超え「もっとも日本的な味わいの深いやきものを」と、志野の持つ魅力に魅かれた思いを作品に注ぎ込んだ、そんな作品の一つと言える。
底部周りの釉の掛りが薄い部分は、艶の無い少し枯れたような味わい深い風合い。
たっぷりと釉の掛かる上部は、しっとりとした潤いを帯びた艶のある志野釉となる。
その姿は控えめでそれでいて力強く優しい、美しく年老いた母親像のようにも見える。
桃山の志野の再現を超え「もっとも日本的な味わいの深いやきものを」と、志野の持つ魅力に魅かれた思いを作品に注ぎ込んだ、そんな作品の一つと言える。
共箱(With wood box titled, signed and sealed by artist.)
売約済(sold)
9.9/9.6/H14.4㎝
売約済(sold)
9.9/9.6/H14.4㎝