炻器面壷 Vessel, Unglazed stoneware
加守田 章二/ SHOJI KAMODA
1967年に作られた一見土器のようにも見える先生の作品は酸化文と呼ばれる。器体を素焼きした後、耐火性の高い土を全面に化粧掛けし、さらに石灰釉を掛け本焼焼成する。窯出しの際に化粧土ごと釉が剥がれ、深い表情を生み出した。その後、焼締め作品は「炻器」シリーズをはじめ、筆で酸化鉄を塗り、塗られた部分が褐色に浮かび上がった物や化粧土が細かい線のように象嵌されたもの等、多様な展開を見せる。本作は多面体の造形から後に制作される「曲線彫紋」作品への形態変化の流れを窺える。よく焼き締まった土は狭い色調の中に奧深い表情を見せている。底面には「章」の彫銘。
17.9 / 11.0 / H13.7cm
共箱 / with box signed by the artist
売約済 / Sold
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