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花器 Vase

ベルント・フリーベリ/ BERNDT FRIBERG
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日本の焼き物で言う「鶴首」のようなスッキリとした佇まいに、 雲の間から青空が覗くような情景が広がる。

首の部分は勿忘草(わすれなぐさ)のような美しい水色。
口と、お尻にかけては靄がかかったような雰囲気のグレーがかった秘色色(ひそくいろ)。
釉が二重掛けされているフリーベリの作品は、焼成時に混ざり合うことにより複雑な表情へと変化する。

特に高台周りのお尻の部分に見られるウサギの毛並みのような線条の釉の流れは、 「兎毫(とごう)」と言われ、禾目(のぎめ)のような細かい線が現れる現象のこと。

花を活ければ、空をも自然のままに切り取ってきたような、そんな空間に変化させてくれるに違いない。

高台内側にはグスタフスベリ製陶所の美術作品にのみに許されたハンドマークのサインと共に制作年代を表す「g」の文字。 『g=1965』と言われ、フリーベリが精力的に活躍したと言われる黄金期の作品と分かる。
箱有(With wood box.)
8.5×H26.0㎝
売約済 / Sold

ベルント・フリーベリ 作品一覧