青瓷茶碗 Tea bowl
伊藤 秀人/ HIDEHITO ITO
十世紀、中国の皇帝・柴栄(さいえい)は雨上がりの空の美しさに胸を打たれ『雨過天青雲破処(うかてんせいくもやぶれるところ)の器を持ち来たれ』と言われている。
雨過天青雲破処=雨の過ぎ去った後の雲の切れ間から見える空の色。
青よりも白く、やや灰色を帯びる青磁の色は「雨過天青」。
つまり雨上がりのしっとりと水気を含んだ空の色と称される。
本作品も、茶碗口は美しい空の色をそのままに映し出すように大きく広げられ、また、外気の潤いを充分に受け止めているよう。
口縁はささやかな輪花となっており、周囲を繊細な覆輪で飾ることにより、その美しい空を切りとったような印象となる。
お抹茶の緑が入るとより一層、観る者の気持ちを穏やかに静め、清澄に目に映るだろう。
雨過天青雲破処=雨の過ぎ去った後の雲の切れ間から見える空の色。
青よりも白く、やや灰色を帯びる青磁の色は「雨過天青」。
つまり雨上がりのしっとりと水気を含んだ空の色と称される。
本作品も、茶碗口は美しい空の色をそのままに映し出すように大きく広げられ、また、外気の潤いを充分に受け止めているよう。
口縁はささやかな輪花となっており、周囲を繊細な覆輪で飾ることにより、その美しい空を切りとったような印象となる。
お抹茶の緑が入るとより一層、観る者の気持ちを穏やかに静め、清澄に目に映るだろう。
共箱(With wood box titled, signed and sealed by artist.)
売約済(sold)
17.2/H5.9㎝
売約済(sold)
17.2/H5.9㎝