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黒沃地四稜茶器 Tea caddy, Black lacqured, Four ridges design

黒田 辰秋/ TATSUAKI KURODA
  • 黒沃地四稜茶器
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「沃地」とは平安時代に起こった蒔絵の技法である「沃懸地」から来るものである。この技法は漆を施して乾かないうちに乾漆粉を地にひき、その上から漆を塗り磨き出す。吸い込まれるような漆黒に、沃地の特徴であるうっすらとした表面の凹凸が茶器を味わい深いものにする。また辰秋先生は20代前半から文様を立体的に表現することを試みている。頂点から外側に向かって回転しながら広がる四稜形は辰秋先生の代表的な造形の茶器であり、好んだ形でもある。稜線の優美な曲線は可憐な印象さえあるが、この明快な稜線から生まれる螺旋には静かなるエネルギーを感じるのである。四稜茶器は赤漆に多く見られ、黒沃地は稀少な作品である。
共箱 / With box signed by the artist
8.0 / H8.3cm
売約済 / Sold

黒田 辰秋 作品一覧