Incense burner, Celadon 青磁香爐

台湾故宮博物院にはこの意匠の中国南宋官窯青磁の大香炉が収蔵されている。
波山先生は個人宅で使われるような寸法の香炉に特化し多種多様のものを制作している。
その中でもこの香炉は竹節香炉、千段巻香炉などとも言われて最も多く作れたものである。
この形で青磁の他にも氷華磁、蛋白磁など釉薬を用いたものもある。
火舎は通常は紫檀の透彫りで瑪瑙のつまみが付いたものがほとんどであるが、この作品には桜の透かしが入った木製に補強と意匠のために布を付けた上から金漆塗りが施されている。
高台に「波山」の印銘がある。