信楽建水 Waste-water container, Shigaraki
北大路 魯山人/ KITAOJI ROSANJIN
昭和8年、魯山人は信楽に旅することが多くなった。
勿論、信楽の上質な「黄の瀬土」を手に入れることが主だったのだが、元々、古信楽の自然な焼肌にひかれていた魯山人である。地元の登窯で焼成すれば「自然釉を深く浸透させるという天功のうまみさへ加わる」と思った。
昭和8年の秋、信楽をふたたび訪れ、土を練り、轆轤を中心に作品を造り、乾燥を待って仕上げをした。
個展を意識した茶陶や花入壺などの作品制作のほか、焼締、黄瀬戸、飴釉、土灰釉を掛けた。また、掛分や縞模様などに絵瀬戸風の絵付けしたものなど、大きさや深さもまちまちの鉢を150点製作した。
ここで紹介する建水も京風登窯といわれる星岡窯の焼成ではなく、信楽での制作と思われる。
信楽の建水の土は黄瀬の原土を使っているので、吹き出した大小の長石が陶肌に美妙な趣を与えている。
こうして窯詰めは自然釉を呼び込む火前に置いて焼成した。
見込には自然釉の釉だまりが美しくよい焼けである。
勿論、信楽の上質な「黄の瀬土」を手に入れることが主だったのだが、元々、古信楽の自然な焼肌にひかれていた魯山人である。地元の登窯で焼成すれば「自然釉を深く浸透させるという天功のうまみさへ加わる」と思った。
昭和8年の秋、信楽をふたたび訪れ、土を練り、轆轤を中心に作品を造り、乾燥を待って仕上げをした。
個展を意識した茶陶や花入壺などの作品制作のほか、焼締、黄瀬戸、飴釉、土灰釉を掛けた。また、掛分や縞模様などに絵瀬戸風の絵付けしたものなど、大きさや深さもまちまちの鉢を150点製作した。
ここで紹介する建水も京風登窯といわれる星岡窯の焼成ではなく、信楽での制作と思われる。
信楽の建水の土は黄瀬の原土を使っているので、吹き出した大小の長石が陶肌に美妙な趣を与えている。
こうして窯詰めは自然釉を呼び込む火前に置いて焼成した。
見込には自然釉の釉だまりが美しくよい焼けである。
お問合せ番号 No.KR-110
18.0 / 16.8 / H7.4㎝
共箱 / With a box signed by the artist
¥880,000- (税込 / including tax)
18.0 / 16.8 / H7.4㎝
共箱 / With a box signed by the artist
¥880,000- (税込 / including tax)