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染付鶏冠花繪注子 Tea pot, Sometsuke

石黒 宗麿/ MUNEMARO ISHIGURO
  • 染付鶏冠花繪注子
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轆轤を使わずに型と手捻りで形作られた、丸く柔らかな印象の注子の正面に、鶏頭の花を染付の青で大胆に描いている。揺れる炎のような赤い鶏頭を、対照的な染付の青で描いているのが大変面白い。
秋も深まり他の草木が枯れ始める頃になっても、なお元気に咲き誇る強い生命力に心動かされて描いたのだろうか。

たっぷりと掛けられた白化粧の下には、蓋と胴の部分に型を使った際に残るバリが残っているのが感じられる。

注子とは、お茶を煎れる茶注・急須のこと。
他の作品とはまた違った、味わい深い愛嬌ある姿は、心通わす場をさらに温めてくれるに違いない。



※鶏冠花(けいかんか)とは、鶏頭の花のこと。
鶏の鶏冠に似た、ビロードのような質感の花の部分は、学名のギリシャ語「keleos(燃やした/焼成)」の意味するように、燃盛る炎を彷彿とさせる。
お問合せ番号 No.MI-23
共箱(With wood box titled, signed and sealed by artist.)
売約済 / sold
14.0/10.2/H9.8(蓋有)cm
東美鑑定証書

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