銕繪盌 Tea bowl, Iron painting
石黒 宗麿/ MUNEMARO ISHIGURO
『唐津ハ今迄私等の考へて居たものとは全然異なって居りました。もっともっと素晴らしいものでした。二三の聚蔵家のもの 初期のものを拝見して驚きました 決してキタナイ そして亡国的な 茶趣味な 隠遁的なものではありませんでした 実ニ強靭な するどいそしてあかるいものです 只全体的に日本人らしい潔癖と静かなものが内蔵されております』『此処はやがて私の骨を埋めるところ この土の中に眠れたら魂が喜びます』
1935(昭和10)年 宗麿先生より大原美術館初代館長へ送った手紙より
当時、古唐津技法の再現に挑んでした十二代中里太郎右衛門(のちの無庵/人間国宝)先生宅を拠点に2か月ほど滞在し、作陶もしたそう。この時に見た古唐津陶片と合わせて、その後の制作に大きな影響を与えたと言われている。
生涯において「唐津」を多く作った宗麿先生。
また、描かれた鉄絵にはクヌギ林に囲まれていたという京都八瀬の晩秋、葉の落ちた樹々がよく描かれた。
枝だけになった樹々の下には、静かに伸びる影のような線や、雪が深く積もり埋まったような線が描かれ、ひんやりとした森林の空気感が伝わってくる。
1935(昭和10)年 宗麿先生より大原美術館初代館長へ送った手紙より
当時、古唐津技法の再現に挑んでした十二代中里太郎右衛門(のちの無庵/人間国宝)先生宅を拠点に2か月ほど滞在し、作陶もしたそう。この時に見た古唐津陶片と合わせて、その後の制作に大きな影響を与えたと言われている。
生涯において「唐津」を多く作った宗麿先生。
また、描かれた鉄絵にはクヌギ林に囲まれていたという京都八瀬の晩秋、葉の落ちた樹々がよく描かれた。
枝だけになった樹々の下には、静かに伸びる影のような線や、雪が深く積もり埋まったような線が描かれ、ひんやりとした森林の空気感が伝わってくる。
お問合せ番号 No.MI-61
共箱 / with box signed by artist
12.2 / H7.5 cm
¥1,980,000-(税込 / including tax)
共箱 / with box signed by artist
12.2 / H7.5 cm
¥1,980,000-(税込 / including tax)