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志野異形皿 Platter, Shino

加藤 唐九郎/ TOKURO KATO
  • 志野異形皿
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1965年~68年頃の僅かな期間に唐九郎先生が制作された「異形皿」。

当時唐九郎先生は70代へ差し掛かるという頃。
所謂「永仁の壺」事件後、公職を辞され、作陶中心生活に移行され数年が経とうとしていた頃。
数年前に訪欧しパリでの作陶を行ったことも影響もあるのか、「近代陶」からより「現代陶」へとその歩みを強く踏み出している唐九郎先生の姿が如実に表れた作品だと言える。

志野の異形皿はずっしりとした量感のある造形に、抽象画のような鉄絵と彫りの線。
初期の「桃山復興」の志野とは全く別次元の表現に挑まれています。

1963年に加山又造先生と大陶壁を共同制作したことを皮切りに、昭和40年代半ば辺りから様々な「陶壁」の制作にも挑まれますが、本作はそうした流れの中にある作品とも捉えられる。

何よりもこうした「異形皿」がこの年齢でありながら、実に瑞々しい作品であるという点に、改めて唐九郎先生の魅力を感じる。
お問合せ番号 No.T5
43.0 / 34.2 / H4.0 cm
加藤重高識箱 / with box signed by KATO Shigetaka
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