-
箱
Box -
共箱
with box signed by the artist -
サイズ
Size - 20.2 / 18.4 / H14.7cm
売約済 / Sold
昭和2年に十二代太郎右衛門を継ぎ、昭和44年には大徳寺で得度し無庵の号を受け、太郎右衛門を息子に譲った後に「無庵」を隠居名とした。桃山時代、江戸初期の古窯址から出土する陶片を頼りにしながらも独自の唐津を制作した。この水指は点前座から見て正面の右半分が飴釉、左半分は藁灰釉が主体となっているが横一条の飴釉が滝のように流れ出している。また客付となる裏部は飴釉と藁灰釉の柄杓の掛け流しで抽象表現主義の画のようにも見える。轆轤で成形されているが正円でなく少し楕円の形となっている。その歪みがより茶の趣を深めている。耳は細い管耳が付けられている。塗蓋の裏には表千家14代而妙斎の朱書の花押、底部には「無」のくずしの彫銘がある。