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箱
Box -
共箱
with box signed by the artist -
サイズ
Size - 30.8 / 26.0 / H7.2cm
売約済 / Sold
嶺男先生は早くから織部と志野を得意としていた。この長方鉢は、還元で焼く志野、酸化を好む織部の両方を美しく発色させ、1つに表現したもの。1960年中頃の作品である。織部に接した志野釉は少し辰砂がかり、一方織部の釉薬は結晶が現れ、流れるような表情を見せている。器裏の美しい白土を大胆に削った箆捌きや足も実に見事である。器表の美しさだけでなく、裏にまで神経の行き届いた嶺男先生らしい仕事。
底部中央に「嶺」くずしの刻銘。