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箱
Box -
共箱
With box signed by the artist -
サイズ
Size -
93.0 / 46.0 cm
軸装 scroll: 185.0 / 74.5cm
売約済 / Sold
1945年、空襲によって、東京の自宅、版木の大多数が灰塵と帰してしまう。翌年、河井寛次郎先生を通じて知り合った光徳寺の住職高坂氏を頼って、富山県福光町に疎開し、この地で、書などの作品を手がけることになる。版画と同様に、棟方の書にも感動した柳宗悦氏は日本民芸館のコレクションにも所望したほどである。
「無事」事なきを得る。大事に至らずに済んだという意味で使われるが、禅語解釈では、人間はすべて仏性を本来具えている身、いたずらに外へ向かって仏を求めようとしないことを意味する。(佛教語大辞典より)
表装は臙脂の柱に紫地金襴の廻しで、高尚な存在感を放っている。
筐記は、昭和36年元旦(1961)。くしくも、師と仰ぐ柳宗悦氏が亡くなった年でもある。