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箱
Box -
髙島屋美術部箱
with box fixed by Art department of Takashimaya. -
サイズ
Size - 24.5 / 24.0 / H29.9cm
参考出品 / Not for sale
信楽雲井地区の黄瀬土。当時魯山人先生の要望により雲林院さんを通して、鉄分の少ない白くて上質な粘土を得ていたと言われている。本作品は昭和30年代、晩年の作。古信楽の造形に勝るものはないとして、その鋳込の型を造り、極上の土を泥漿にして流し込んで作られた。乾かした後、欠けた口をつくり、絵と漢詩を釘彫りで描き、登窯の火前で焼成した灰被りの作品で、全てが詰まった自画賛よりも贅沢な作品になっている。
「晩庭 又是 落紅時」 の詩に無境の名を入れている。詩自体は、唐末〜北宋初頭の詩人、孫光憲による「定風波」という漢詩の一部。肩口に「ロ」の彫銘。
所載:
『北大路魯山人秀作圖鑑』 白崎秀雄著 グラフィック社 1979年