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箱
Box -
共箱
with box signed by the artist -
サイズ
Size - 12.2 / H6.3cm
売約済 / Sold
昭和13年(1938)に新潟の豪商であり、書画骨董を収集する数寄者であった中野忠太郎氏に依頼され、制作をした作品の一つである。明時代の金襴手は箔押で薄い箔が剥離しやすく、また金泥では出せない鋭い線を求めた魯山人先生。赤絵の山越弘悦を助手に、切金(截金)という金箔を数枚焼き合わせたものを切って文様を描き出すという手法を、幾度の試験を重ねて成功させた。困難とされる萌葱の発色も実現され、唐花草の文様とともに豪華絢爛な作品に仕上がっている。見込には染付の籠字で「壽」と祝い事に相応しい一文字、高台には「魯」の染付銘。