春、麗かに
窯の炎の勢いそのままの備前の焼き締めと端正で凛とした青瓷。一見、対極にあるかに見える両者を取り合わせると、双方には、余分な加飾のない、プリミティブであるという点で、驚くほど似通っているように思われます。
今回は春の華やかさを想わせるお菓子と新芽の息吹を感じられるお煎茶を合わせました。何かと『新』がつくこの月、陶苑でお愉しみ戴ければ幸いです。
『春の日の うららにさして 行く船は 棹のしづくも 花ぞちりける』 (源氏物語 胡蝶の巻)
・器 ・お菓子 ・お茶
備前 大桐大 亀屋清永 神楽坂 楽山
青瓷 渡部秋彦 春のうらら 松印
2019.04 | 喫茶去ブログトップ