幸せのはじまり
◇お茶◇
蕪木 珈琲 珀 (東京)
◇お菓子◇
菓匠 花桔梗 五福 (名古屋)
◇器◇
新里明士 コーヒーカップ&ソーサー
太田修嗣 刷毛目托(朴)
「五福」は人生の5つの幸福。
長寿・富裕・健康・好徳・善終(天命を全うする事)を意味するのだとか。
そんな色々な幸福の願いがこもった5色のあん玉と寒氷を、
重厚なコクと苦み、品格のある甘味とキレのある蕪木さんの珈琲を
皆様の今年の幸福を願って取り合せてみました。
新しい新里先生のカップ&ソーサ―と共にお愉しみ下さい。
一陽来復
◇お茶◇
一番摘み煎茶 大隅 三体堂 / 丸八製茶場
◇お菓子◇
琥珀 柚子 / 永楽屋
◇器◇
伊藤秀人 白瓷汲み出し湯呑
津田清和 梅豆鉢
“柚子”
冬が旬の“柚子”は香りも強く
強い香りのもとには邪気がおこらないという考えもありました。
運を呼びこむ前に冬至の日に香りの高い柚子湯に入り
身を清めましたといわれています。
また独特の香りと色合いが食欲増進効果をもたらし
風邪の予防や疲労回復に効果があるとされています。
伊藤秀人先生の丸味のあるすっきりとした汲み出しで煎茶を、津田清和先生のぽってりとした硝子の器で柚子のお菓子をお召上がりいただき、さわやかな心地をお楽しみいただけたらと思っております。
皆様が健やかに年越しされることを願っております。
豊饒
◇お茶◇
煎茶『雲露』 一保堂(宇治)
◇お菓子◇
落雁『銀杏』 俵屋吉富(京都)
◇器◇
柴山勝「渦巻見込金魚ゆのみ」
寺島裕二 「縞銘々皿」
たまゆらの真赤に燃ゆる秋夕は
無きもの想うもの愛(かな)しけれ
芸術の秋・実りの秋・秋空の心など多様に形容されるこの季節は、
自然・ひと・モノとの僥倖のめぐり合いによって心が満たされる。
そんな微かな余韻を歌に込めてみました。素敵な豊饒のひと時を銀杏の落雁と煎茶と共にお愉しみ戴ければ幸いです。
薄月
◇お茶◇
しょうがほうじ茶
◇お菓子◇
白鷺宝 菓匠 花見
◇器◇
丸田宗彦 粉引唐津井戸汲出碗
柴 山 勝 雲小皿
江戸の享保年間より、埼玉県の野田山に生息した白鷺の 美しい姿に2代目店主が
「来年も出会えるように」と 願いを込め考案した白鷺の卵を型どったお菓子です。
今回は雲の柄を配した小皿に合わせ、薄雲のかかった月に 見立てました。
ほのかに生姜の香るほうじ茶とともに、 自然豊かであった往時を偲んでいただければ幸いです。
羽色
◇お茶◇
水出しはとむぎ茶
◇お菓子◇
板あめ 羽一衣 あめやえいたろう
◇器◇
伊藤秀人 白瓷汲出
上泉秀人 銘々皿
照りつける太陽に まだまだ夏を感じる頃
吹き抜ける風に 少しの間だけ涼を取り
秋の気配が近づいてくるのを 待っています
やわらかい色合いの汲出に 水出しのお茶を入れました
軽やかな食感の板あめと ご一緒にどうぞ
風物詩
◇お茶◇
ヴェールミント ~KUSUMI TEA(France)
スペアミントのフレーバーティー(緑茶)です。
◇お菓子◇
レース羹 ~大極殿本舗(京都)
レモンの輪切りをレースに見立てた夏限定の琥珀羹です。
レモンの爽やかな酸味としっかり甘みのある少し硬めの寒天が
特徴のお菓子です。
◇器◇
お皿 寺島裕二
グラス 津田清和
夏の風物詩といえば、入道雲、海開き、花火、カブトムシ、
何を思い浮かべますか?
今月は夏限定のレモンの輪切りをレースに見立てたお菓子をご用意しました。
爽やかでフレッシュな夏のひとときをお過ごしください。
雨の蛍
〇お茶
〈静岡県牧之原市〉 つゆひかり 深蒸し新茶
〇お菓子
〈恵那寿や 岐阜県〉 柚子と杏のフリュイ
〈五郎丸屋 富山県〉 季節の薄氷 蛍
〇器
岡慎吾 白瓷カップ
ゆう工房 灰釉角皿
初夏の宵、仄かに光る蛍を追いかけた思い出……。
今月は薄氷に蛍をあしらったお菓子に、柚子と杏のゼリーを
蛍火に見立てて添えました。
冷たい新茶と共にお楽しみください。
春を愉しむ
◇お茶◇
〈茉莉花茶/まつりはなちゃ〉
― 七星桜 ―
ジャスミン(茉莉)の花のつぼみを乾燥させて作ったお茶です。
心地よい爽やかな香りをお楽しみ下さい。
◇お菓子◇
〈菓游 茜庵〉
― 和三玉 ―
「北海道小豆」「濃茶」「鳴門金時」の餡にそれぞれ
丹波黒豆、丹波大納言、北川柚子の自家製ピールのアクセント。
周りは上質な和三盆糖で覆われた、丸く愛らしい一口羊羹です。
◇器◇
正木春蔵 色絵 牡丹文銚子
色絵染附 小花文小筒
津田清和 白瑠璃酒呑
薄墨鎚目丸酒呑
鎌田克慈 乾漆小皿 五
暖かい春の日差しは自然と華やかで愉しい気分になってきます。
そんな陽気な春の気分に合わせて、正木先生の色絵のお銚子を中心に
取り合わせてみました。
ふゆこもり
◇お茶◇
かりがねほうじ茶 香悦 柳櫻園(京都)
◇お菓子◇
きなころ 白ごま全粒クッキー te.to.te(埼玉)
◇器◇
長岡絢美
ふゆこもり=冬隠、冬木成 とは春を導く枕詞
寒い日が続いていますが、暦の上では2月4日は立春、
春は始まっています。一つ眠るごとに近づく春に想いを馳せて。
今月は、香り高くすっきりとしたほうじ茶と、
優しい甘さの手作りクッキーをご用意しました。
かざはな
◇お茶◇
永寿 小山園
◇お菓子◇
粋甘粛(すいかんしゅく) 賚果 源吉兆庵
◇器◇
茶碗と菓子皿 石黒宗麿
あたたかな1年のはじまり
今月は、白あんをやわらかな干し柿で包んだお菓子と
お抹茶をご用意いたしました
干し柿の自然な甘さが、どこか懐かしい時間を運んで来てくれます